❖コラムNo.9
column
【胃カメラ検査と大腸カメラ検査の同日実施】
みなさま、こんにちは!
石川県小松市日吉町にある『 ウェルエイジングと胃と大腸のクリニック クリニックそら 』
院長の廣﨑拓也です。
今回のコラムでは、”胃カメラ検査と大腸カメラ検査の同日実施”についてお話させていただきます。
・内視鏡検査を受けたいが、中々忙しくて時間の確保が難しい方
・内視鏡検査前の食事制限など、一度の機会で胃カメラ検査と大腸カメラ検査を受けたい方
・内視鏡検査について、詳しく知りたい方 などを対象に、
“胃カメラ検査と大腸カメラ検査の同日実施”に関して解説いたします!
胃カメラ検査と大腸カメラ検査の同日実施について
患者様がご希望される場合には、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に行うことが可能です。
大腸カメラ検査前日のお食事は消化のよいものとし、21時までに済ませる必要があり、また、飲み物に関しても、同様に制限があります。
さらに、大腸カメラ検査当日も、朝食は取らず、飲み物も「お茶・水・スポーツドリンク」のみにし、腸管洗浄液(下剤)を飲んでいただく必要があります。
胃カメラ検査でも同様に、患者様の身体の状態を正しく診断するために、食事制限をさせていただきます。
前日・当日の内視鏡検査の食事制限は共通しているために、大腸カメラ検査を受診予定の方は、胃カメラ検査を同日に実施することが可能です。
同日での胃カメラ検査と大腸カメラ検査をご希望の方は、胃カメラ検査を実施後に、そのまま大腸カメラ検査を実施いたします。
同日検査を受けていただくための条件
年齢制限あり
同日 上部+下部内視鏡検査は
65歳未満の方限定です
当院では安全を最優先に考え、65歳以上の患者さまには別日での検査をお願いしております。
🩺
基礎疾患のリスク
65歳以上では高血圧・心疾患・糖尿病など複数の基礎疾患をお持ちの方が多く、
身体への負担が大きくなりやすいと報告されています。
💤
鎮静剤の量が増える
同時検査では鎮静剤を通常より多く使用する必要があり、
ご高齢の方では呼吸抑制などの副作用リスクが高まります。
💪
回復への負担
上部・下部を同日に続けて検査すると、
体力を消耗し、当日の疲労感の回復に時間がかかる可能性があります。
ご高齢の患者さまには、上部と下部を別日に分けて受診いただくことで、
より安全で快適な検査が可能となります。
内視鏡検査の同日実施のメリット
同日 上部+下部内視鏡検査
― 7つのメリット ―
🍽️
食事制限が一度でOK
前処置の食事制限が1回で済み、負担を大幅に軽減します。
⏰
拘束される日程が少ない
検査日が1日で済むため、仕事や予定を調整しやすくなります。
🔍
上部も下部も同日に診断
食道・胃・大腸の状態を同じ日にまとめて確認できます。
😴
鎮静剤で楽に終わる
ご希望に応じ、一回の鎮静剤の使用で「胃も大腸」も検査が完了。目覚めたら検査が終了しています。
💪
身体への負担が1回
来院・前処置・鎮静すべて1度だけ。体力消耗を最小限に。
🚶♂️
来院はたったの1回
移動コストや交通費を削減し、忙しい方にも最適です。
⏳
待ち時間も一度だけ
検査前後の待機時間が1セットで済み、トータル時間を短縮。
⚠️ ご高齢の患者さまへ
胃と大腸を一度に検査すると身体負担が大きくなるため、
当院では65歳未満の方に限定して同日検査を実施しております。
胃カメラ検査とは
胃カメラとは、食道・胃・十二指腸の粘膜を柔軟性のある電子スコープを用いて直接観察する検査です。モニターテレビに映像を映し出し、疑わしいが部位があった際には、組織を採取して確定診断を行います。
現在では、鼻から検査することのできる経鼻内視鏡検査や、鎮静剤を用いた検査など、患者様の苦痛を軽減させる方法が確立されているため、胃カメラ検査が苦手な方でも安心して検査を受けていただくことができます。
胃カメラ検査費用
大腸カメラ検査同様、胃カメラ検査も原則保険適用です。医師が胃カメラ検査の必要がないと判断したうえで、患者様が検査希望をした場合は自費になります。
検査(治療)内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
胃カメラ検査(観察のみ) | 約1,500円前後 | 約3,000円前後 | 約4,500円前後 |
胃カメラ検査 |
約3,000〜4,000円前後 |
約6,000〜8,000円前後 |
約9,000〜10,000円前後 |
保険適応
胃カメラ検査を受けるべき方
- ●症状がある(吐き気・胸焼け・呑酸・腹痛・腹部不快感・その他)
- ●検査異常がある(貧血や腫瘍マーカー上昇、画像検査異常など)
- ●ドック・健診・検診などで異常を指摘された
- ●胃がんや胃潰瘍・胃炎・胃ポリープなどを指摘されており、定期的な検査が必要とされている。
- ●様々な理由で医師が内視鏡検査を必要と判断した
大腸カメラ検査とは
大腸カメラとは、大腸の粘膜を柔軟性のある電子スコープを用いて直接観察する検査です。モニターテレビに映像を映し出し、疑わしいが部位があった際には、組織を採取して確定診断を行います。現在では、水侵法や、CO2送気、鎮静剤を用いた検査など、患者様の苦痛を軽減させる方法が確立されているため、大腸カメラ検査が苦手な方でも安心して検査を受けていただくことができます。
大腸カメラ検査費用
胃カメラ検査同様、大腸カメラ検査も原則保険適用です。医師が大腸カメラ検査の必要がないと判断したうえで、患者様が検査希望をした場合は自費になります。
検査(治療)内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
大腸カメラ検査(観察のみ) |
|
約5,000円 | 約7,500円 |
大腸カメラ検査 |
約3,000円〜5,000円前後 |
約6,000円〜10,000円前後 |
約10,000円〜16,000円前後 |
大腸ポリープ切除 |
約7,000円〜10,000円前後 |
約16,000円〜20,000円前後 |
約20,000円〜30,000円前後 |
大腸カメラ検査を受けるべき症状
- ●下血・血便
- ●便潜血陽性
- ●体重減少
- ●腹部の異常(腹痛など)
- ●便秘
- ●下痢
- ●ご家族に大腸ポリープや大腸がんの方がいる
- ●40歳以上の方で大腸内視鏡検査を受けたことがない方
内視鏡検査の費用
初診料・再診料は別途必要です。
他の検査費用(血液検査など)は含まれておりません。
検査時に使用する薬剤によって金額が前後することがあります。
実際の診療内容によっては料金がかわりますのでご了承ください。
【コラム 内視鏡検査費用 】
【大腸カメラ検査の予約はこちら】
まとめ
今回のコラムでは、”胃カメラ検査と大腸カメラ検査の同日実施”についてお話いたしました。
いかがでしたでしょうか?
これから大腸内視鏡検査を受ける方、胃内視鏡検査を受ける方、
忙しくて中々、内視鏡検査を受ける時間を取ることができない方、
少しでも内視鏡検査に関する参考になれば幸いです!
当院では、引き続き皆さまにとって有益な情報を発信できたらと思います!
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回のコラムもお楽しみに・・・^^
✔この記事を書いたひと
✔廣﨑拓也 ウェルエイジングと胃と大腸のクリニック クリニックそら 院長
日本内科学会 認定内科医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医