❖コラムNo.4
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【 内視鏡検査費用 】
みなさま、こんにちは!
『 小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 』 副院長の 広崎 です。
今回のコラムでは、内視鏡検査を行うときにかかる”費用”についてお話させていただきます。
「内視鏡検査を受ける必要性は分かるけれど、どのくらい費用がかかるの?」
「保険適用はされるの?」
「初めて内視鏡検査を受けるので不安…」
などなど”費用”に関して解説いたします!
胃カメラ検査費用
胃カメラ検査は、原則保険適用される検査です。ただし、医師が検査の必要がないと判断したうえで、患者様が検査希望をなさった場合は「自費診療扱い」となりますので、保険適用がなされませんので、ご注意ください。
当院では、
・経口内視鏡(口からスコープを入れて検査する)
・経鼻内視鏡(鼻からスコープを入れて検査する)
2つの検査方法を採用しています。
どちらの検査方法でも費用は同じになります。
詳しくは以下の料金表を参照してください。
検査(治療)内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
胃カメラ検査(観察のみ) | 約1,500円前後 | 約3,000円前後 | 約4,500円前後 |
胃カメラ検査 |
約3,000〜4,000円前後 |
約6,000〜8,000円前後 |
約9,000〜10,000円前後 |
検査費用
初診料・再診料は別途必要です。
他の検査費用(血液検査など)は含まれておりません。
検査時に使用する薬剤によって金額が前後することがあります。
実際の診療内容によっては料金がかわりますのでご了承ください。
大腸カメラ検査費用
検査(治療)内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
---|---|---|---|
大腸カメラ検査(観察のみ) |
|
約5,000円 | 約7,500円 |
大腸カメラ検査 |
約3,000円〜5,000円前後 |
約6,000円〜10,000円前後 |
約10,000円〜16,000円前後 |
大腸ポリープ切除 |
約7,000円〜10,000円前後 |
約16,000円〜20,000円前後 |
約20,000円〜30,000円前後 |
検査費用
初診料・再診料は別途必要です。
他の検査費用(血液検査など)は含まれておりません。
検査時に使用する薬剤によって金額が前後することがあります。
実際の診療内容によっては料金がかわりますのでご了承ください。
「保険診療」と「自費診療」の違いとは?
医療機関を受診されたことのある方は一度は聞いたことのある「保険診療」と「自費診療」。
2つの違いについてご存知でしょうか?
保険診療と自費診療では、患者様が負担する治療費の割合が異なるのです。
以下詳しく解説いたします。
【保険診療】
日本には「公的医療保険」(国民皆保険)という制度があり、ケガや入院をした際に、どの医療機関であっても、国民全員が同じ金額で医療を享受できる仕組みが存在します。受けた医療の内容やサービスに応じて、診療点数が定められており(=保険点数)、そのうちの3割を支払うことになっています。ただし、70∼74歳は2割負担、75歳以上は1割負担と決まっています。
では「残りの7割は誰が支払うの?」と思われるでしょう。
残りの7割は、保険者、つまり国・保険組合が医療機関に支払っています。
ここで注意しないといけないのは、あくまでも保険は「本当に医療を必要とする人の経済的負担を軽減すること」を目的としていますので、保険適用には限度があるということです。
医療機関は保険組合に請求を出す際には審査を通る必要があるので、医者も何でも保険対応できるとは限らないのです。
【自費診療】
自費診療は保険診療の逆で、「公的医療制度の対象外となる診療」のことを指します。
保険診療では、負担する費用が7割だったのに対し、自費診療では10割負担ということになります。なお、自費診療では各医療機関が自由に診療費用設定が可能です。
分かりやすいところでいうと、
・美容医療
・予防医療
などは「満足するため」の医療になりますので、自費診療になるのです。
内視鏡検査でいうと、医者から検査の必要性がないと判断された場合に受けるのは、自費診療の範囲になるということです。
- 保険が効かないもの
健康診断(人間ドック)、美容、予防接種、出産、証明書類、診断書、ベッド代等
それでは具体的に胃カメラ検査や大腸カメラ検査ではどういう場合に保険適応になるのかみていきましょう!
胃カメラ検査 保険適応
- 症状がある(吐き気・胸焼け・呑酸・腹痛・腹部不快感・その他)
- 検査異常がある(貧血や腫瘍マーカー上昇、画像検査異常など)
- ドック・健診・検診などで異常を指摘された
- 胃がんや胃潰瘍・胃炎・胃ポリープなどを指摘されており、定期的な検査が必要とされている。
- 様々な理由で医師が内視鏡検査を必要と判断した
上記以外(つまり必要性がないと判断される場合)は保険適応外となりますのでご注意ください。
胸焼けがする・おなかの不快感など、少しでもご心配なことがあればお気軽にご相談ください。
大腸カメラ検査 保険適応
- 症状がある(便秘・下痢・腹痛・腹部不快感・その他)
- 検査異常がある(貧血や腫瘍マーカー上昇、画像検査異常など)
- ドック・健診・検診などで異常を指摘された(便潜血陽性)
- 大腸がんや大腸ポリープ治療後・腸疾患などを指摘されており、定期的な検査が必要とされている。
- 様々な理由で医師が内視鏡検査を必要と判断した
上記以外(つまり必要性がないと判断される場合)は保険適応外となりますのでご注意ください。
検査される方は上記に当てはまるかご確認ください。
検査当日に検査前問診を致します。
便秘・下痢傾向・腹部不快感など、少しでもご心配なことがあればお気軽にご相談ください。
まとめ
今回のコラムでは、内視鏡検査と費用についてお話いたしました。
いかがでしたでしょうか?
これから内視鏡検査を受ける方、
今後検査を受けてみようと思っている方、
少しでも内視鏡検査に関する参考になれば幸いです!
当院では、引き続き皆さまにとって有益な情報を発信できたらと思います!
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回のコラムもお楽しみに・・・^^
✔この記事を書いたひと
✔広崎拓也 小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 副院長
日本内科学会 認定内科医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医