医院名:小松おなかとおしりのクリニック 広崎医院 住所:〒923-0947 石川県小松市日吉町51 電話番号:0761-22-0393

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2018.06.16

小松市胃がん検診(内視鏡検診)のお知らせ②

こんにちは。今日は少し寒いですね。皆さま、どうかお体にはお気を付け下さい。

前回の「小松市胃がん検診(内視鏡検診)のお知らせ」に追加のお知らせ事項があります。

当院では、通常内視鏡検査にしても胃がん検診にしても、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)の方法としては3通りあります。

①経鼻内視鏡②経口内視鏡③鎮静下内視鏡 の3つです。

①鼻の麻酔をし、鼻腔から細い内視鏡スコープを入れて観察します。スコープが細いため、咽頭部を通過する際の苦痛はかなり軽減出来ます。デメリットとしては経口用スコープより画質がやや劣るところと、胃内容物の吸引力があまり無く、丁寧な観察をしようとするとやや時間がかかる、ということです。しかし、この春導入した新しい経鼻内視鏡スコープ(オリンパスの EVIS EXERA Ⅲ、2018年1月25日販売)は、経鼻内視鏡初のハイビジョン画質を実現したものであり、画質のクオリティが高く、今までの経鼻内視鏡とは違います。これまで患者様に経鼻内視鏡検査はあまり勧めてはいなかったのですが、今は自信を持ってお勧めする事ができます。

鼻の病気があったり、鼻腔が狭い方にはおすすめしません。

②咽頭麻酔をし、経鼻内視鏡スコープよりは太いスコープを経口的に挿入します。画質は経鼻より良いですが、以前の内視鏡と比べて差は小さいように思います。経鼻スコープとは違いスコープがたわみにくく、スコープの操作性がよいです。その分観察の精度や生検検査の精度(より正確な生検)が上がることはあると思います。胃内容物の吸引のスピードが速く、経鼻に比べ、検査スピードは若干上がるように思います。経鼻内視鏡よりは咽頭部通過時の苦痛はあるかと思いますが、のどを通過してしまえば力さえ入れなければそれほどの苦痛はありません。一般的には経鼻の方が楽と言えるでしょうが、「鼻から入れられる方が怖い、口からの方が楽」と人によって意見は様々です。実は私も『経口派』です。

③点滴をし、眠った状態で受けていただく検査です。鎮静剤を入れて意識レベルを落とすことで、苦痛が緩和されることが期待できます。圧倒的に楽に検査が受けれますが、デメリットもあります。鎮静剤は呼吸を抑制したり、循環動態へ影響するため、ご高齢の方や重い呼吸器疾患や循環器疾患をお持ちの方への使用はしにくいですし、そうではない場合にも細心の注意が必要となります。高齢者では、上記に加え誤嚥や覚醒遅延、転倒などのリスクが高まります。

当院では酸素投与や点滴などを行い、安全に検査が行えるような体制を整えています。血圧や呼吸状態を適宜確認し、細心の注意を払い検査を行います。検査後はゆっくりリカバリールームで休んでいただきます。

過去に内視鏡検査をしたことがあるけど、もう二度と受けたくない、検査は受けたことはないけど不安、恐怖心から検査を受けられない。そういった方は使用を検討されてもよいかと思います。一方で、鎮静剤を使用しなくてもそれほどの苦痛を感じないという方には積極的にお勧めするものではありません。鎮静剤使用のメリットデメリットを十分考慮した上で、使用するかどうかをご検討ください。

『みなさまの安全のため』のお願い

鎮静剤使用から1~2時間は安静が必要です。検査後リカバリールームで休んでいただきます。帰宅可能となったあとも眠気が残り、ふらついたりすることがあります。事故にならないよう十分注意されてご帰宅ください。判断能力も低下しておりますので検査当日は終日運転不可となります。重要な判断を必要とするお仕事などもお控えください。ご高齢の方は可能な限りご家族とご一緒にお帰り下さい。

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