楽に受けよう胃がん検診
6月20日から小松市胃がん検診(内視鏡検診)が始まります。
当院では皆さまに安心して検査をうけられるよう3通りの検査方法を用意しております。
①鼻からの胃カメラ
②口からの胃カメラ
③鎮静剤を使用した(眠った状態で受ける)胃カメラ
いずれの方法でも検査が可能です。
①「オエっ」となりにくい、鼻から受ける胃カメラ
鼻の麻酔をし、鼻腔から細い内視鏡スコープを入れて観察します。スコープが細いため、咽頭部を通過する際の苦痛はかなり軽減出来ます。デメリットとしては経口用スコープより画質がやや劣るところと、胃内容物の吸引力があまり無く、丁寧な観察をしようとするとやや時間がかかる、ということです。しかし、この春(2018)導入した新しい経鼻内視鏡スコープ(オリンパスの EVIS EXERA Ⅲ、2018年1月25日販売)は、経鼻内視鏡初のハイビジョン画質を実現したものであり、画質のクオリティが高く、今までの経鼻内視鏡とは違います。これまで患者様に経鼻内視鏡検査はあまり勧めてはいなかったのですが、今は自信を持ってお勧めする事ができます。
*鼻の病気があったり、鼻腔が狭い方にはおすすめしません。
②口からの胃カメラ
一般的には経鼻の方が楽と言えるでしょうが、「鼻から入れられる方が怖い、口からの方が楽」と人によって意見は様々です。
口からのカメラをご希望の方も従来どおり検査が受けられます。
観察の精度で評価すれば経口>経鼻となりますが、新しい経鼻内視鏡スコープ(オリンパスの EVIS EXERA Ⅲ)の登場により、
これまでより観察の精度の差は縮まっています。
③眠った状態で受ける胃カメラ
点滴をし、眠った状態で受けていただく検査です。鎮静剤というものを使用します。
圧倒的に楽に検査が受けれますが、デメリット(こちらを参照してください)もあります。
当院では酸素投与や点滴などを行い、安全に検査が行えるような体制を整えています。血圧や心電図波形、呼吸状態を適宜確認し、細心の注意を払い検査を行います。検査後はゆっくりリカバリールームで休んでいただきます。
過去に内視鏡検査をしたことがあるけど、もう二度と受けたくない、検査は受けたことはないけど不安、恐怖心から検査を受けられない。鼻から受けたこともあるけどつらかった。そういった方は使用を検討されてもよいかと思います。
2018年に販売開始となったオリンパス社の 最新機器EVIS EXERA Ⅲの
紹介と経鼻内視鏡検査(鼻からの胃カメラ)の紹介をした動画です。
当院では経鼻内視鏡のクオリティーの高さに注目し、いち早く導入致しました。
どうぞ一度ご覧になってください。
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「動画提供:オリンパス株式会社提供」
CO2送気(より苦痛の少ない内視鏡検査を目指して)
当院では空気より吸収の速やかな二酸化炭素ガス(CO2)を使用しております。
二酸化炭素ガス(CO2)は空気よりも約200倍、腸から血液へ吸収されやすく、息によりすぐに体外へ排出されます。
二酸化炭素ガス(CO2)を使用することで検査時あるいは検査後のお腹の張りがかなり軽減できるため、通常の空気を送り込む検査より楽に検査を受けることができます。
胃カメラでも大腸カメラでも、すべての内視鏡検査に使用しております。