はじめに
新型コロナ感染者数の評価方法としては、総数でみる方法と人口比でみる方法があります。
既にご存知の方も多いとは思いますが、総数て見るより人口比でみた方が、正しい評価につながります。
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●新型コロナウイルス感染症(COVID−19)について⑥ <石川県>
昨日石川県では20人の新規感染者の確認がなされたと報道がありました。
これだけでも相当インパクトはありますが、既に一昨日から人口比でみた場合、金沢市は東京都を抜いています。当然東京も広いですからここに人の少ない地域も混ざっているので単純に比較は出来ませんが、驚くべき数値です。県レベルでみても、福井県は2位、石川県は3位となっており、全国平均を大きく上回っています。
これはかなり危機的状況です。
おそらく、少し前の『兼六園・ウエルカム発言』の影響は少なからずあるでしょう。
トップにはしっかりしていただきたいですが、過剰な期待は出来ないので、我々一人ひとりが意識を高めていくしかないようですね。
石川県も東京都のように、新型コロナウイルス陽性の軽症患者を、入院ではなく、自宅もしくはホテル等の施設で安静にしていただくというシステムを早急に整えるべきだと思います。
先のブログで韓国のようなとにかくPCR検査・検査・検査というのは避けるべきだと記載しましたが、入院が不用となれば(現時点では指定感染症に指定されており、入院が必要)、医療崩壊を避けながらのPCR検査は可能かと思います。
現状ではこのケースはさすがに検査必要だろうと思われるケースでも、陽性となると入院が必要となってしまうことなどから、現時点ではお断りされることが多いです。
仕組みが変わり、もう少しPCR検査の敷居が低くなれば、押さえ込みがしやすくなると思います。
(当院ではPCR検査はできませんのでご了承ください)
最近患者さんから、「この状態はいつまで続くのか」という内容を聞かれることがあります。
正直わかりません。ワクチンが18ヶ月くらいでできる可能性があるので、それで免疫をつければ間違いなく収束しますが、ワクチンができたとしても、それがどこまで全世界の人に行き渡るかは不明です。最初は一部の国にしか行き渡らないかもしれません。陸を通じて、あるいは海を飛び越えて全世界がつながっているので、どこか一部で収束させても意味はなく、全世界で収束させる必要があります。そのためにはそれぞれの地域でできる限りの策を講じ、個人ができる限りの感染拡大を最小限に抑える行動をとるしかないでしょう。
長期戦にしないためには、この一ヶ月が重要なポイントではないでしょうか。
どうかゴールデンウィークに不要不急の移動がないことを祈ります。