❖コラムNo. 18
column
胃がんと胃がん検診について、語ります!
胃がんと胃がん検診について
みなさま、こんにちは!
石川県小松市日吉町にある『 小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 』
副院長の広崎拓也です。
今回のコラムでは、”胃がんと胃がん検診について”について熱く語らせていただきます(笑)
ここでいう胃がん検診はレントゲン検査で行う検診ではなく、内視鏡検査(🟰胃カメラ検査)による胃がん検診と考えてください。
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胃がん検診と、胃がんのことを 『火事』を例にして考えてみる。
胃がん検診とは、胃がんを早期に発見するための検査や診察のことを指します。
突然ですが、人生に問題はつきものです。(あまりに唐突ですいません><)
どんなことにも言えることですが、起こるうる問題をいかに先回りして未然に防ぐ工夫をするかということが大事です。
仮に問題が起きてしまったとしても、
『ぼや』程度で収められるのか、
大火事になってから対応するか、
の違いは『雲泥の差』です。
これは病気についても言えることです。
今回は胃がんについて考えてみましょう。
みなさんは、胃がんにどんな印象をお持ちですか?
『手術』しないといけない、
『抗がん剤』治療を受けないといけない、
『命に関わる』ものだ、
こういったイメージはありませんでしょうか。
実際のところは、胃がんが見つかったとしても、
必ずしも『手術』あるいは『抗がん剤』または『命に関わる』わけではないのです。
・胃がんというものは早期に発見することで完治できる病気なのです。
・きちんと早期に見つけてあげれば内視鏡治療で完治するのです。
・胃カメラによる内視鏡治療は一週間程度の入院で済んでしまう治療なのです。
是非とも胃がんに対するイメージを変えていただきたいと思います。
おまけに、
ピロリ菌が見つかれば、除菌治療をすることで胃がんの発症のリスクが抑えられるのです。
もう一度最初の話に戻しますが、胃がん検診とは、胃がんを早期に発見するための検査や診察のことを指します。
症状があってから検査をして見つかった胃がんは、進行がんである可能性があります。
火事で言えば、火の粉が上がってしまった大火事です。
火事を起こさないために、あるいは起こっても『ぼや』で済ませるために、
早期発見や治療を行うために、定期的な胃がん検診を受けられることをおすすめします。
ご自身のお身体を守るためにも、安心のためにも、心配されるご家族のためにも、定期的に胃カメラ検診を受けましょう。
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胃がん検診の重要性
【胃がんの早期発見・早期治療】
早期に発見された胃がんは、治療の成功率が高く、完全に治癒する可能性も高まります。
胃がん検診を毎年・2年に1度受けることで、胃がんが発症している場合にも、無症状の段階で異常を見つけることができます。
【胃がんの原因を抑える】
胃がんの原因にはピロリ菌感染、喫煙、飲酒、不適切な食生活等々、があります。
胃がん検診を通じて、このような原因がないのかどうかを一度整理してみませんか?
いずれも解決可能なものが多いですから、しっかりと向き合ってみましょう。
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胃がんについて、もう少しおはなし、、
胃がんは非常に多くの日本人の方に見られる病気ですよね。
ご家族やお知り合いの方でも胃がんに罹患された方がいらっしゃるのではないでしょうか。
実際どのくらい多いのかをみていきましょう。
胃がん死亡数(男性で2位、女性で4位)
日本人の男性、女性のがんによる死亡数に順位をつけたときに、胃がんはそれぞれ何位になるのか。
実は、
男性で2位
女性で4位
でした。
(2017年の統計の統計)
やっぱり多いですよね。
こちらの記事もお手隙のときにでもご確認ください。
【胃がんについて】
胃がんの生存率
次に胃がんの生存率についてみていきましょう。
胃がんは早期発見により治る病気と言われています。
国立がん研究センターによると、
胃がんのステージI(胃がん早期の段階)で発見された場合の
5年生存率は96.3%
10年生存率も90.9%
であると発表されています。
やはり早期に見つけることがとても大切と言えます。
小松市胃がん検診
石川県小松市では、2024年6月20日~11月11日(休診日除く)より胃がん検診を実施しております。
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対象者~令和6年石川県小松市胃がん検診~
【検診期間】6月20日~11月11日(休診日除く)
【健診費用】 1,300円
【対象年齢】 50歳~74歳までの偶数年齢の方
【要申込】 事前に市いきいき健康課へ申し込みが必要となります
消化器ドック ・内視鏡ドック
当院では2025年2月より消化器ドック ・内視鏡ドックを開始予定です。
胃カメラドックも予定しております。
企業様からのご依頼も受け付けておりますのでご検討の企業様はお早めにご連絡ください。(応募が多ければ途中で締め切りとさせていただきます。)
もちろん個人の胃カメラドックも予定しております。
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胃カメラ検査
胃カメラ検査は、食道、胃、および十二指腸の全てを観察する検査です。
当院では
オエっとしない経鼻内視鏡検査や
鎮静剤を用いて眠った状態で受けられるつらくない胃カメラ検査
など、
患者様の苦痛を軽減させる方法がを確立しているため、
胃カメラ検査が苦手な方でも安心して検査を受けていただくことができます。
最後に
皆さん、今回のコラムはいかがだったでしょうか。
特に症状も何もなく、快適に過ごせているなら『自分は大丈夫』って思いがちですよね。
でも、症状が出始めた頃には胃がんは進行しています。
胃カメラ検査に割いていただくお時間はそれほど長いものではありません。
検査も工夫をすればそれほどの苦痛もありません。
少しの時間と労力を割いていただければ、将来的な大火事を防げる可能性があります。
胃がん検診は、からだのことをみつめなおすとても良い機会にもなると思います。
(例:胃酸過多の傾向があれば食事生活習慣改善の指導もさせていただきます。)
本コラムを読んで頂いた結果、胃がん検診を受けることに少しでも前向きになって頂ければうれしいです!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう!!
✔この記事を書いたひと
✔広崎拓也 小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 副院長
日本内科学会 認定内科医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医