❖コラムNo. 12
column
【胃がん検診の大切さ 】
みなさま、こんにちは!
石川県小松市日吉町にある『 小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 』
副院長の広崎拓也です。
今回のコラムでは、”胃がん検診の大切さ”についてお話させていただきます。
胃がん検診による胃がんの発見率
日本対がん協会によると、
2017年の胃がん検診を通して、胃がんが発見された人の数は2,435人、その割合は0.12%です。
つまり胃がん検診を1万人が受けると、629人が要精密検査・精密検査(二次検診)を受けるように勧められています。
要精密検査の629人から精密検査を受けた人は491人であり、491人の中から12人に胃がんが発見されたといういいます。
検診で発見された胃がんの6割~7割は早期の胃がんと言われており、早期治療により90%以上が完治すると考えられています。
ピロリ菌感染が起こす胃がんのリスク
ピロリ菌を持つ方が全員胃がんとなるわけではありませんが、健常者に比べて、ピロリ菌をした方の胃がんの発症リスクは約5倍と言われています。
また、ピロリ菌に感染し、過去に除菌された方も健常者よりは胃がん発症のリスクが高いと考えられています。
ピロリ菌に感染している方・ピロリ菌に感染をしたことがある方は、胃カメラ検査による胃がん検診を受診することをおすすめしております。
消化器内科医が解説!
石川県小松市の胃がん受診率と金沢市の受診率
小松市にお住いの方は、金沢市の胃がん検診の受診率よりも約8%低い受診率となります。
皆様のお身体のために、ご家族のために、早期に胃がんを発見・治療するために、小松市の胃がん検診を受けるようにしましょう。
ご不明な点等ございましたら些細なことでもお気軽に当院までお問い合わせください。
小松市の胃がん検診の受診率 |
平成23年 12.0% (約12,000人が受診) |
金沢市の胃がん検診の受診率 |
平成28年 19.8% (約93,000人が受診) |
胃がんの生存率
胃がんは早期発見により治る病気と言われています。
国立がん研究センターによると、胃がんのステージIで発見された場合の5年生存率は96.3%、10年生存率も90.9%であると発表されています。
そのため、胃がん検診を受けて早期に胃がんを発見できれば、胃がんで亡くなる方を減らすことができます。
早期に発見・早期に治療を行うためにも、胃がん検診の受診を心がけましょう。
最後に
皆さん、今回のコラムはいかがだったでしょうか。
本コラムを読んで頂いた結果、
「胃がん検診を受けよう!」、
と、胃がん検診を受けることに少しでも前向きになって頂ければ幸いです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう!!
✔この記事を書いたひと
✔広崎拓也 小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 副院長
日本内科学会 認定内科医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医