医院名:小松おなかとおしりのクリニック 広崎医院 住所:〒923-0947 石川県小松市日吉町51 電話番号:0761-22-0393

コラム【 内視鏡 × 鎮静剤 】


コラムNo. 1
column

【 内視鏡 × 鎮静剤 】

 

ホームページをご覧のみなさま、はじめまして、

『 小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 』  副院長の 広崎 です。

 

とつぜんですが、みなさまは胃カメラや大腸カメラを受けたことはありますか?

 

「胃カメラや大腸カメラは受けたことはあるけど、とても苦しかったから二度と受けたくない」

「検査は受けたことはないんだけど、想像しただけで怖い。絶対に受けたくない」

 

といった声がきこえてきそうです。

 

そんな方には、是非とも今回のコラムをご覧いただきたいと思います。

 

眠っている間に検査が終わってしまう『 鎮静剤 』についておはなしします。

内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)は痛くない?苦しくない?

 

「 痛みや苦しさは無いです… 」と言えばうそになります。

 

個人差はありますが、大なり小なり一定の痛みや苦しさは感じると思います。

しかし、それはコントロールできるものなんですね。

 

例えば『 経鼻内視鏡検査 』

口から太いカメラを入れるのではなく、細めのカメラを鼻から入れることにより苦痛はかなり軽減できます。こちらもおすすめですよ!

 

それから『 鎮静剤 』を使った内視鏡検査。

 

今回のコラムでは、

『 鎮静剤 』を使った内視鏡検査にフォーカス!

して話をしていきますね。

 

『 鎮静剤 』ってなに?

「そもそも鎮静剤って何なの?」というように思われる方も多いのでは無いでしょうか。

 

鎮静剤とは、

わかりやすく言えば「眠り薬」です。

 

内視鏡検査はカメラを体に入れて胃や大腸を観察するわけですから、

患者さんにある程度の負担がかかるのは想像しやすいと思います。

 

例えば、

胃カメラであれば 「オエっ」となって喉が苦しくなったり、

大腸カメラであれば グイグイ と押される痛みを感じたり、

 

想像しただけでも吐き気がでそうですよね。

 

私自身も当然胃カメラ大腸カメラを患者として受けたことがありますから、

みなさまのお気持ちは痛いほどわかります。

 

だからこそみなさんには苦痛を感じて欲しくないんです。

 

そんな思いで当院では色々な工夫をしているのですが、

そのひとつが『鎮静剤』の使用です。

 

点滴をして、そこから鎮静剤を体の中に入れていくのですが、

『鎮静剤』を使用すれば、ほぼ眠った状態で検査を受けていただけるので、

このような苦痛が軽減できます。

 

「目が覚めたら検査が終わっていました」

「気がついたら部屋が変わっていた。いつ終わったのか覚えていない」

 

といったお声をよくいただきます。

 

これが『鎮静剤』の効果なんですね。

 

鎮静剤は具体的になんという薬を使うのですか?

風しんワクチン

一般的な内視鏡クリニックで使用する鎮静剤としては、

「ミタゾラム(ドルミカム)」、「ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)」「プロポフォール」、「デクスメデトミジン(プレセデックス)」 など 

があります。

当院では「ドルミカム」を使用してます。

 

なぜドルミカムを使うのですか?

ドルミカムは  

   ・鎮静作用 ・睡眠作用 ・抗不安作用 を併せもち、 

   安全性が高いお薬です。

プロポフォールも目覚めがよくとてもよい鎮静剤ですが、
循環抑制(心臓・血管系への影響)を懸念して当院では使用してません。

プレセデックスなんかもとてもよいのですが、ローディングという作業が必要であり検査ではあまり使用されません。入院下での内視鏡治療時などには最近よくつかわれるようになりました。

 

それぞれのメリットがある中で、

当院ではドルミカムを採用しているというわけです。

 

ドルミカムの特徴を教えてください

 

ドルミカムには

『 前向性健忘 』という特筆すべき特徴があります。

 

『 前向性健忘 』とは、

『 薬を入れてから先の記憶が一部なくなること』を意味します。

ちょっとよくわかりませんよね。

 

どういうことか解説します。

 

鎮静剤を使用した場合には眠った状態になるのですが、その状態でも一定の苦痛というものはあるものです。

苦痛のために半分眠りから覚めるような半覚醒状態になることもあり、検査中かなりの苦痛を感じてしまうケースもあります。

 

しかし、『前向性健忘』というものがあれば、半覚醒状態で感じてしまった苦しく嫌な記憶も忘れてしまえるのです。

(健忘があるため、鎮静剤を使用した場合には画像を用いた詳細な結果説明は後日にさせていただいております。簡単には説明いたします。)

 

プロポフォールとデクスメデトミジンは健忘がありません。

ジアゼパムは健忘はあるのですが、使用経験からはミタゾラムよりかなり弱い印象があります。

 

健忘は検査中の記憶の健忘がメインです。

検査後に関しては少し健忘はあることもありますが、あまり心配することはありません。

 

鎮静剤って安全なんですか?

 

ドルミカムは鎮静作用・睡眠作用・抗不安作用を併せ持つ鎮静剤で、

安全性が高いお薬です。

循環抑制といった心臓・血管系への影響もそれほど強くはありません。

 

とはいっても、呼吸や循環系に与える影響は大きく、危険性が無いわけではありません。

 

当院では酸素投与や点滴などを行い、安全に検査が行えるような体制を整えています。血圧や心電図波形、呼吸状態を適宜確認し、細心の注意を払い検査を行っております。

<点滴室/リカバリールーム>

検査後もゆっくりリカバリールームで休んでいただけますので

どうぞご安心ください。

 

鎮静剤が効きすぎるとどうなるんですか?

 

鎮静剤で注意しないといけないのは過鎮静です。

つまり薬が効きすぎてしまって呼吸が浅くなったり血圧が下がったりすることが起こりうるのです。

 

しかしこのドルミカムは他の鎮静剤と違い、拮抗薬といって薬の効果を一瞬で切ってしまう薬が存在します。

つまり鎮静剤が効きすぎてしまった時のリカバリー(立て直し)が非常にしやすいお薬になります。

 

他のお薬には拮抗薬がありません。(プロポフォールやプレセデックスは作用時間が短いので薬を止めれば問題はありません。)

 

とはいえ、薬の効果はしばらく残りますのでおかえりの際にふらつくことはあります。

おうちに帰られたあともしばらくふらついてしまうことがありますので、

転倒などには十分注意をしましょう。

重要な判断を必要とするお仕事なども控えていただいた方がいいですね。

 

検査日はわりきってのんびり過ごしてしまいましょう。

 

鎮静剤が効きにくいことはないですか?

 

そうですね。どうしても個人差があるので効きにくい方はいらっしゃいます。

とくに心療内科領域のお薬を使われている方には効きにくい傾向があり、

鎮静剤使用量が多くなりがちです。

検査後はふらつきや眠気が強くなりやすいので十分な注意が必要ですね。

 

<ブレイクタイム☕️ >

ここまでお読みいただきありがとうございました。

実はもう少しだけ続きがありますが、

 ぜひ一度、休憩をしてください。

 

僕もコラムを書いていて疲れました(笑)

ゆっくりされましたか?

 

それでは続きです!

 

鎮静剤を使用するメリットとデメリットって何?

 

メリットとデメリットをそれぞれ解説していきましょう。

 

メリット① <患者さんの身体的・精神的苦痛を軽減できる>

眠っている間に検査が終わるため、圧倒的に楽に検査を受けることができます。

これが鎮静剤を使用する最大のメリットと言えるでしょう。

絶対に苦しい思いをしたくないという方は、鎮静剤を使用して内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。

(*効きにくい方はいらっしゃいます)

 

メリット② <病変の見落としを防げる>

鎮静剤を使用することで、患者さんはほぼ眠っている状態になります。

そのため、スムーズに検査を行うことができ、内視鏡医は観察に集中することができます。

 

例えばですが、

胃カメラ検査で患者さんが咽頭反射(オエっとする)を起こして、とても苦しそうにしていたとします。そうなれば時間的な制限が発生したり、患者さんが動いてしまえば検査をスムーズに行うことが難しくなってしまいます。

 

鎮静剤を使うなどして苦痛を軽減できればこのようなことは気にする必要がありません。

より正確に検査を行い病変の見落としを防ぐためにも、鎮静剤は有効であると言えるでしょう。

 

デメリット① <交通手段で車を使用することができない>

鎮静剤を使用したあとの車の運転は非常に危険です。そのため、鎮静剤を使用して内視鏡検査を受けた後は、車で帰宅することは禁止させていただいております。

どなたかにお迎えにきていただくか、それが難しい場合は電車やタクシーなど、他の交通手段を用意する必要があります。

 

デメリット② <副作用が発生する恐れがある>

どのようなお薬であっても、勿論副作用が発生する可能性はあります。これは、鎮静剤も同様です。

鎮痛剤を併用するケースは少数ながらありますが、その際は頭痛や吐き気がでるケースがあります。

ふらつきはでやすいので、転倒のリスクがあります。

注意力が散漫となり、集中力も低下しますので仕事などの作業効率の低下などもあります。

検査日はゆっくりする日にしてしまいましょう。

 

 『メッセージ』 message

 

「カメラはこわい」

 

「昔受けてトラウマになった」

 

「二度と受けたくない」

 

そんなお声をたくさん耳にします。

 

そんな方々に、

『 鎮静剤』いう選択肢がある  ということを

 

お伝えしたいのです。


 より 苦痛の少ない

  より 精度の高い

   より 安全で確実な

      内視鏡検査を実現するために、

最後に

 

皆さん、今回のコラムはいかがだったでしょうか。

 

本コラムを読んで頂いた結果、
「鎮静剤を使って検査を受けよう!」、
「鎮静剤を使えば比較的楽に検査が受けられるかも!」

と、内視鏡検査を受けることに少しでも前向きになって頂ければ幸いです。

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

special advisor  SAEKO HIROSAKI  
麻酔科専門医 浅ノ川総合病院 麻酔科常勤医

 

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