医院名:小松おなかとおしりのクリニック 広崎医院 住所:〒923-0947 石川県小松市日吉町51 電話番号:0761-22-0393

コラムNo. 3【 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)の選び方】


コラムNo. 3
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【 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)の選び方 】

みなさま、こんにちは!

『小松おなかとおしりのクリニック広崎医院』 副院長の 広崎 です。

せっかくなら良い内視鏡検査を受けたい!

今回のコラムでは、そんなときに押さえておきたいポイントをご紹介いたします!

 

胃カメラ・大腸カメラなど内視鏡検査はどこで受けたら良いのか?

 

胃カメラや大腸カメラの内視鏡検査を受ける際、どのように医療機関を選択したら良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか。

そもそも内視鏡検査とは何かわからない方や、内視鏡検査に対して「痛い」「苦しい」といったマイナスな印象を持たれている方も多いでしょう。

 

内視鏡検査は、「医師の内視鏡技術力が高い」=「つらくない、質の良い検査」であるとは限りません。

 

もちろん医師の技術力の高さは精度の高い検査実施における、1つの大切な要素になります。しかしそれ以外に、検査前の前処置(食事や下剤・洗腸剤など)、内視鏡周辺機器の種類・性能など、精度の高い検査の実施に欠かせないポイントがあります。

 

そこで、今回は精度の高い内視鏡検査を受けるために、確認しておくべきポイントをいくつか記載させていただくので、是非参考にしてみてください。

 

内視鏡検査を選ぶポイント

①鎮静剤使用or不使用を選択できるか

②経鼻内視鏡を選べるか

③炭酸ガス送気を行っているか

④専門医資格を保有しているか

⑤最新機器を完備しているか

⑥下剤の服用は院内・院外が選べるか

⑦胃カメラ・大腸カメラ検査の同日実施が可能か

⑧日帰りポリープ切除ができるか

⑨内視鏡の生検は多い方が良いか

⑩検査後の詳しい説明があるか

 

内視鏡検査を選ぶポイントの解説!

鎮静剤使用or不使用を選択できるか

A.使用できた方が良い

理由
内視鏡検査では、口からスコープを挿入する際に、「オエっ」となる咽頭反射などにより、苦しさ・痛みといったネガティブなイメージを持たれる方がいます。そして、そのイメージが実際の内視鏡受診率低下に影響している大きな原因の1つとなっています。

そこで、鎮静剤を使用する患者様のメリットとしては、ほぼ眠った状態で検査を受けることができるため、苦しさ・痛みを感じることなく内視鏡検査を受けられることです。一方で、検査を行う医師にとっても、被験者が身体を動かすことがなくなることでスムーズに内視鏡の挿入ができるため負担が少なくなり、短時間でより精度の高い検査の実施が可能になります。  内視鏡検査に不安を持つ方は、鎮静剤の使用の有無を選択できる医療機関が安心です。

 

経鼻内視鏡を選べるか

A.選べた方が良い

理由
経鼻内視鏡は、口からではなく、鼻腔から胃まで細い内視鏡スコープを入れる胃カメラ検査です。経口内視鏡よりもスコープが細く、舌根部に接触しないことから「オエっ」となる咽頭反射が起こりにくくなります。また、経鼻内視鏡は鎮静剤を使用せずに検査を行うため、検査後の運転が可能です。そのため、車や自転車でご来院をご希望の患者様も安心して検査を受けて頂くことができます。

 

炭酸ガス送気(CO2送気)を行っているか

A.炭酸ガス送気(CO2送気)の方が楽に検査を受けられる

理由
胃カメラや大腸カメラ検査を行う際には、普段は縮まっている胃や大腸内を隅々まで観察できるように、胃や大腸内に空気を送り込み膨らませる「送気」を行いながら検査を行います。しかし、内部をよく観察するために空気を入れすぎてしまうと、おなかが張り気味になり苦しくなってしまうことがしばしばあります。そこで、従来の空気に代わりに二酸化炭素(CO2)を送気するのが炭酸ガス送気です。二酸化炭素は空気の200倍の速さで吸収され、すぐに対外へ排出されます。そのため、おなかの張りがかなり軽減でき、通常の空気を送り込むよりも楽に検査を受けることができます。

 

専門医資格を保有しているか

A.専門医資格は、重要な判断材料の1

理由
医師が内視鏡検査のエキスパートであるのかを判断する資格として、「日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医」というものがあります。これは、日本消化器内視鏡学会が定めた、様々な要件の試験に合格した医師だけが保有できる厳密な資格です。また、内視鏡専門医資格以外にも、「消化器病専門医」という資格があります。内視鏡検査はその後の治療なども考慮しなければいけない検査であるため、消化器疾患に関する知識・経験がある程度担保されるこの資格も重要な判断材料の1つです。内視鏡検査は専門医資格を保有していない医師であっても実施できる検査であるため、専門医資格を保有しているかどうか、より精通した医師を選択する際の参考にすると良いでしょう。

 

最新機器を完備しているか

A.最新の医療機器は良質な検査の実施には欠かせない

理由
内視鏡検査機器においては、各主要メーカーの最も新しい機器を使用しているかどうかが、最新を判断する上での基準になります。最近ではNBIと呼ばれる機器を使用することで、従来見えにくかったがんなどの微小病変の早期発見に繋がることが期待されています。また、凄まじいスピードで医療技術が進歩する中、常に最先端の技術を取り入れていることは、その領域に対する強い熱意を持っていると言えます。機器の技術面、さらに治療を行う医師への信頼面からも、最新の医療機器を保有しているかは、良質な検査の実施に重要なポイントとなります。

 

下剤の服用は院内・院外が選べるか

A.院内で下剤の服用が可能である医院の方が安心

理由
大腸カメラの際の下剤の服用は、①ご自宅で服用、②院内で服用、の2つの方法があります。全ての医院で院内での服用ができるわけではありません。ご自宅での服用は、ご自分の慣れた環境でゆっくり下剤を飲めるというメリットがあります。しかし、腸内が綺麗になったかどうかは自己判断となり、仮に便が腸内に残ってしまっていた場合、正確な検査ができず、再検査が必要になる場合があります。下剤の服用については、患者様がお好みの方法を選択いただいて問題ありませんが、下剤の内服に対して少しでも不安がある方は、院内で下剤服用できる環境が整備されている医院を選ぶと良いでしょう。

 

胃カメラ・大腸カメラ検査の同日実施が可能か

A.同日実施できた方が良い

理由
内視鏡検査は所要時間が長く、前準備に時間を要する大腸カメラだけで1日を有してしまう検査です。しかし、お仕事や子育てなど、他にもどうしても時間的制約がある方々は検査を受けることができません。そのような方々に向け、胃カメラ・大腸カメラの両方を1日で終わらせてしまうことができる医療機関もあります。内視鏡検査は胃ガンや大腸ガンなど命に関わる疾患の発見につながる大切な検査であるため、忙しくて時間が取りにくい方は、同日実施できる医療機関をみてみると良いでしょう。

 

日帰りポリープ切除ができるか

A.できた方が良い

理由
ポリープ切除を行う従来の機器では、通電し焼きながら切除する切除方法が主流であり、後出血(その場では出血に困らなくても後日出血をきたすこと)や穿孔(腸に穴が開く)などの合併症のリスクがあったため、1泊~2泊の入院が必要な医療機関が多くありました。しかし近年ではコールドポリペクトミーという、通電せずに切除できる機器を使用することで、これらの合併症のリスクが低くなりました。そのため、最近では患者様の肉体的・経済的負担や、治療用機器の変化による安全性の向上から日帰りポリープ切除を行っている医療機関が増えています。

 

内視鏡の生検は多い方が良いか

A.多い方が良いとは限らない

理由
生検とは、内視鏡検査時に病変を認めた場合に、病変組織をつまんで顕微鏡でさらに詳しく調べる検査です。

顕微鏡でよりミクロな視点で診断するわけですから、非常に重要な検査です。

 

しかしただ生検をすれば良い訳ではありません。

内視鏡検査機器の質の向上に伴い、内視鏡医の診断能力もどんどん向上しており、生検を必要とせず診断すべきものは増えていく一方です。

つまり肉眼的に診断をつける能力が高いほど生検率(生検をする頻度)は下がってきます。逆に言えば、肉眼的に診断をつける能力が低いほど無駄に生検する確立は上がってきます。

生検をする場合は患者様のコスト負担増加にもつながりますし、生検痕といった微小な瘢痕が残ってしまいます。この微小な瘢痕は問題とならないことがほとんどですが、場合によってはこれが邪魔をしてしまうことがあります。例えば非常に早期の癌を疑った時に診断がつかないことを避けたいがためにやたらめったら生検をすると、次のESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という内視鏡治療をする際に瘢痕が邪魔をして治療の難易度を上げてしまうことがあります。

あるいは毎年のように悪性ではないけど悪性のリスクがある病変を生検しつづけるようなことを繰り返せば、そこにはしっかり瘢痕ができてしまい、拡大内視鏡検査という詳しい検査をする際の邪魔になったり、ESDが必要になったときに相当に治療難易度を上げてしまうこともあります。

生検が必要と判断された場合も、繊細な扱いが必要なケースにおいてはやみくもにがっつり採取するのではなく、入念な観察の上に採るべき部位を絞り込み、ソフトに採取するなどの「内視鏡施行医師の肉眼的診断能力」と「内視鏡施行医師の繊細さ」も必要となります。

 

我々内視鏡医には、必要な時にのみ生検を行える能力が問われています。

 

検査後の詳しい説明があるか

A.検査結果をきちんとわかりやすく説明してくれる医院が良い

理由
内視鏡検査後は、撮った画像を見せてもらいながら、丁寧でわかりやすい説明をしてもらうのが良いでしょう。

もし丁寧な説明があったとしても、画像を見てないと記憶には残りにくいと考えられます。

画像を見せてもらいながら説明を受けることでより理解が深まり、安心にもつながります。

 

また、小難しい専門用語を並べて説明されてもなんだがよくわかりませんから、わかりやい説明がなされるのが理想的ですよね。

 

当然結果の説明だけではなく、その後の食事はどうしたら良いかといったことや、生検やポリープ切除後の食事や飲酒・風呂・運動の可否などを丁寧に説明してもらえると安心でしょう。

小松おなかとおしりのクリニック広崎医院では

 

①鎮静剤使用or不使用を選択できるか

当院では患者さまのご希望に沿い、鎮静剤の使用の有無を選択いただけます。鎮静剤を使用することで、眠っているような状態で楽に内視鏡検査を受けていただけますが、ご高齢の方や重い呼吸器疾患、循環器疾患をお持ちの方には積極的には推奨しておりません。当院では、そのような方でも鎮静剤使用をご希望であれば、使用量の調整などを行い、安心して検査が受けられる体制を整えておりますので、ご相談ください。

過去に内視鏡検査で「苦しい」や「痛い」という思いをした患者様は、是非鎮静剤使用した上での内視鏡検査をご検討ください。

 

②経鼻内視鏡を選べるか

当院では、胃カメラ検査の際、鎮静剤を利用し口からスコープを挿入する経口内視鏡と、鼻の局部麻酔を行い、鼻から挿入する経鼻内視鏡、のどちらかお好きな方をお選びいただけます。経鼻内視鏡では咽頭反射が起こりにくいため、経口よりも楽に検査を受けていただけますが、鼻腔の狭い方や鼻の病気がある方にはお勧めできません。来診の際に医師やスタッフとご相談いただき、ご自身に合った胃カメラ検査の方法をお選び下さい。

 

③炭酸ガス送気を行っているか

当院では、空気よりも吸収が200倍速い二酸化炭素ガス(CO2)の送気を行っております。胃カメラ検査と大腸カメラ検査の両方で使用しております。お腹の張りをかなり軽減できますので、「送気によるおなかの張り感」がほとんど無い内視鏡検査を受けていただくことができます。

 

④専門医資格を保有しているか

当院の医師は、「日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医」の資格を保有しておりますので安心して内視鏡検査を受けていただけます。また、サブスペシャリティーである「日本肝臓学会 肝臓専門医」の資格も有しているため、消化器全般の診療を受けることが可能で、検査や検査後の治療まで丁寧にご対応いたします。

 

⑤最新機器を完備しているか

当院では、経鼻内視鏡初のハイビジョン画質を実現した「オリンパス  EVIS EXERA Ⅲ」を導入しております。NBI内視鏡システムと言われる、2種類の光線を使用し、これまで見落とされがちだった病変の早期発見が期待される最新機器です。また、三次元内視鏡ナビゲーションシステムや二酸化炭素送気装置、高水準内視鏡洗浄機を取り入れ、安心して検査を受けていただける設備を整えております。

 

⑥下剤の服用は院内・院外が選べるか

当院では下剤の服用について院内・院外をご自由に選択いただけます。以前大腸カメラ検査を受けたことがあり、下剤の内服に不安を感じている方や、遠方の方、高齢者の方は院内での下剤服用をお選びください。

また、下剤の苦みが苦手な方に向け、飲みやすいフレーバーのご用意や、直接チューブで胃の中に入れる下剤の服用法もご用意しております。

 

⑦胃カメラ・大腸カメラ検査の同日実施が可能か

当院では、お仕事や子育てで忙しい方のために、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に実施できるようにしております。また、土曜日にも大腸カメラ検査やポリープ切除を行っております。詳細につきましては、外来時にご相談下さい。

 

⑧日帰りポリープ切除ができるか

当院では、切除するべきポリープを発見次第、その場で切除しております。切除すべきかどうかの判断は、NBI内視鏡システムや色素散布を用いた丁寧な観察、患者さまの背景や内服薬などから慎重に行います。また、当院では10mm以下で茎のないタイプのポリープはコールドポリペクトミーと呼ばれる、通電することなくそのまま切除できる方法で切除しており、後出血や穿孔のリスクを低く抑えられるので、安心して施術を受けていただけます。

もちろんコールドポリペクトミーの適応のない10数mm以上の大きなポリープや茎のしっかりしたタイプのポリープは従来から行っている通電し焼きながら切除する切除方法で切除をしておりますので、大体のポリープは切除可能です。

入院での治療が必要と判断された場合には高次医療機関にご紹介致します。

 

⑨内視鏡の生検は多い方が良いか

生検は、患者様へのご負担や国全体としての医療費増加に繋がりますので、当院ではできる限り無駄が少なくなるよう、配慮しております。

そのため、本当に必要であると判断した際のみ、病理検査を提出するように心がけております。

 

⑩検査後の詳しい説明があるか

検査後診察室に移動していただき、画像をお見せしながら検査結果や今後についてご説明させていただきます。鎮静剤を使用している場合は休憩室でゆっくりお休みいただき、完全に覚醒した後に結果をご説明致します。お迎えに来られたご家族に同席いただくことも可能です。

 

最後に

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
今回のコラムでは、内視鏡を選ぶ際のコツについてお話ししました。

これから内視鏡検査を受ける方、

今後検査を受けてみようと思っている方、

少しでも内視鏡検査に関する参考になれば幸いです!

当院では、引き続き皆さまにとって有益な情報を発信できたらと思います!

最後までお読みいただき誠にありがとうございました!

それでは、また!
次回のコラムもお楽しみに・・・^^

この記事を書いたひと 
✔広崎拓也  小松おなかとおしりのクリニック広崎医院 副院長

日本内科学会 認定内科医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医